一般社団法人JS-JSC設立趣旨
社会問題にまでなっている、深刻な子どものいじめ問題。
いじめ問題を解決する手段は未だ見つかっていないのが現状でしょう。
各校にスクールカウンセラーを配置するなど費用をかけ対策するものは一定の効果はあるにしても、
根本的な解決には至っていません。
また、学校・教育委員会にいじめ対策を押し付けることは業務的に無理があり、把握すら出来兼ねるのが実状でしょう。
子どものいじめは子ども社会で起こっていること。
大人が日頃の子ども社会に入り込むのは難しいのです。
いじめ問題は、もっと根本的な問題を解決しない限り、いじめは繰り返し起こるのです。
根本的な問題とは何か。
大人も含めて社会全体の問題ですが「
見て見ぬふりをしてやり過ごすことの罪悪感の欠如」がいじめ問題には大きな要因になっているのです。
それは、いじめの加害者にも被害者にも巻き込まれない手段なのかもしれません。
でも、それでは見て見ぬふりをすることが正義になってしまいます。
一人でその場面を解決することは、とても困難ですが子ども社会全体がいじめに対して
「見て見ぬふりをするのは罪悪である」という風潮を作り出せば、一人ひとりの行動が変わるのです。
では、そういった風潮をどのようにしてつくりあげるか。
時間を掛けてでも、子ども達の自序・自立を作り上げるべきです。
そこで重要な役割を果たしうるのが、
児童会・生徒会です。
最近では、児童会・生徒会に自立的な役割が乏しく学校内の下部組織、もっと言えば先生方の下部組織になっています。
児童会・生徒会の本来の役割は、児童・生徒の意見を汲み取った規則の作成、改正や学校内の行事を企画、運営するために学校側との交渉を行う事です。
この組織を自立させるためには、自ら考え、行動できる人材を育て、学校内で積極的に活動できる環境を作る事が必要です。
児童会・生徒会は選挙という民主主義のルールを経て児童会長・生徒会長を選出し、その選ばれた会長によって組織を作り、十分な時間を掛けて子ども達同士で話し合える環境で自主性・自立性を育み、児童・生徒全体の風潮を変えていくことがいじめ根絶への近道であると考えます。
また、子ども達に起こりうる様々な問題にも正面から向き合い自浄力を発揮してくれると信じています。
一般社団法人JS-JSC
創始者 皆 公平